米国公認会計士試験のAUDに先日合格いたしました。
前回記事のFARと同様の体で書きますので諸々ご注意下さい。
前回、FARの学習期間中に息抜きとしてAUDの講義を2倍速で一通り視聴の上、10月下旬よりAUD学習を開始。2Q終了間際の12月7日を試験日に設定。
社会人になってから監査対応を約5年ほどしていましたので抵抗なく学習を進めることができました。
FARが非効率だったので前回の反省を踏まえ、学習を進めることにしました。
【学習内容】
・講義を2倍速で1回通しで視聴。
(全体のボリュームとアウトラインを把握する為に覚える事は度外視にしてとにかく聞き流しました。ふーんそうなのねという程度です。)
・アビタスカウンセリングを受ける。
■どんなシチュエーションで問われているのかしっかりイメージできるようにする事。
■その為にキーワードを丁寧に拾い上げる事を意識する
■AUDは何となくで解けるが、それでは合格点に届かない事を教えてもらう。その為には何故正解で何故不正解なのかを説明しながら勉強を進めるように言われる。不正解の選択肢はどのような場合だったら正解になるのか説明できるようにならないといけないといわれた。
■TBSの重点箇所を教えてもらった
■とにかくMCとテキストを行ったり来たりする回数を上げろと言われた
・MC1回転目。
(テキストに載っていない事がMC問題の解説に載っているので問題文を読んでから分からない単語を調べて、何となく選択肢を選んですぐに解説を読みました。私の場合Webでやると正答率を上げたがってしまうのでAUDから紙の問題集を解くことにしました。何回解いたか記録するために○×を問題番号の所につけていきます。1回転目は単語も分からないし、問題文も何を言っているのか分からないのでとにかく一喜一憂せずに読み進めていくことを意識しました)
・MC2回転目。
(テキストをユニット毎に精読し、理解した上で関連MCを解いていきます。今回は時間を省略する為に苦手ノートは作らず、テキストか問題集の解説欄に書き込む事にしました。まだこの段階で問題が解けないので一喜一憂せずにここでもなるべくペースを上げて回答していきました。)
・MC3回転目&TBS1回転目
(自分がどの程度、解けるのか試しながら解答。分かっていない部分はテキストに立ち返り精読をする。TBSのボリュームを把握する。何となくFARに比べたら少ないイメージ。)
11月16日アビタス模擬試験受験(勉強開始から約20日)49点
【分析】
■何となくで解答した問題は大抵間違っている。本番でやると合格できない。
■どんなシチュエーションで何がどのように聞かれているのか明確に押さえていない
■リサーチ問題の構成がよくわかっていない
■時間配分の確認
■アビタスカウンセラーの言っていた事が正しいと再認識
■時間は余裕があるように見えるが4時間を目一杯使いきる事が賢明だと分かる
・テキストを精読
監査をとにかく流れで捉える事を意識する。こういうケースはこうなる。次に行う事はこれ。自分が監査を行うつもりでクライアントは上場か非上場か、請け負っている業務は何か、適用される基準は何か、今のフェーズで行う事は何か、次のステップは何か、他の業務との相違点は何か、関連する登場人物は何か、使う書類は何か、何故その手続きをするのかを詳細にイメージできるようにした。違うシチュエーションに飛んだとしても都度、その情景を思い浮かべる。それを各アサーションでイメージした。アサーション毎に始まりから終わりまでぶすぶす手続きの串を通すようなイメージ。このアサーションは何かをとにかくしっかりイメージ。財務諸表はアサーションの塊でアサーションを基本的には全て確認するのが監査だと分かる。
・TBS2回転目
上記、テキスト精読で頭に入れた事を試す事を意識して解答。自分の思い込みで解答すると不正解になるので実務ではこうなのにな…と思う自分を抑えて、テキストに従順になる事を意識。単語の意味が分からないのがポロポロあったので手を抜かずに全て調べきる。言い回しも怪しい表現(二重否定等)があったので電子辞書で調べる。論理で考えて解ける問題と、知らないと全く解答できない暗記的問題がある事を認識する。
・MC問題4回転目を始めたところで後の工程を考えると4回転目をやると時間が足りなくなる事がわかり、泣く泣く4回転目を諦める。(かなり不安)
・AICPAサンプルテスト実施
TBS問題がアビタステキストより文量が多い事に気付く。苦手なFARのような附属資料の多さ。これはやばいと思い、サンプルテストを真剣に解答する。アビタス問題集にはサンプルテストのようなボリューム問題はなかったのでサンプルテストで練習する事にした。(本試験でサンプルテストと数字が違うだけの全く同じ問題が出たのでラッキーでした)おそらく問題形式が変更になった影響でTBS問題の重要性が増しているのかも。
・AICPAリリース問題5年分(MC&TBS)
MC問題で間違えた所はテキストに戻り、精読・復習をした。何となくで解答すると必ず間違えるので消去法で解答をするようにした。例えばaが正解だ!と思っても飛び付かず必ずdまで読み、1個ずつ消去して残ったものを解答とした。問題文も最後まで必ず読むことを意識。TBS問題はやはりボリューミーであり、本番はFAR並みの問題文をさばく事をここで覚悟した。
・論点整理
報告書の表現、独立性の再確認、基準の整理、仕訳、財務分析などテキストを横断的に確認。
・試験前の心得
MC問題の4回転目をできなかった事で演習量不足を痛感したものの、気付いた頃にはどうしようもなかったので下記事項だけは守ることにした。
①MC問題は全ての選択肢を消去法で解く事(結果、4時間ギリギリでした)
②問題文を慎重に読み、どんなシチュエーションなのか、イメージをする。
③選択肢が微妙なものが多いので相対的に優位な選択肢を選ぶ。
12月7日本試験受験。結果79点で合格しました。
サンプルテストとリリース問題に助けられました。
直接会った合格者の方は皆、サンプルテストとリリース問題はやった方がいい!と口をすっぱく言われていたのが良く分かりました。
文章を羅列するように書いたので失礼な表現があったら大変恐縮です。
FARの最後にも書きましたが、人それぞれバックグラウンドが違いますので私の上記の文章を鵜呑みにせず、参考にする部分だけ参考にして頂ければ幸いです。
私も半分試験が残っておりますので皆様で励ましあい、合格まで辿り着きたいです。
頑張りましょう。