エイチマンのブログ

トライアンドエラーそしてサクセス

「75%」で合格のワナ【USCPA】

おはようございます。たまにはUSCPAの記事も書かないとね。

 

USCPA試験では各科目75点もしくは75%で合格です。

某アビタスの先生は「100点満点は要らない」と仰っています。

 

確かにそうですが、世の中に100点満点が合格点の資格試験を私は知りません。

基本的には多くの資格試験では7割ぐらいが合格点なのではないでしょうか。

私自身、中学校以降100点満点をとれた記憶がありません。

 

ですのでUSCPAも特別な試験ではなく一般的な試験です。

 

何故か「75%取れば良い」と思わせるのはダミー問題のせいではないかと思います。

 

皆さんご存知の通り、USCPA試験には採点されない多めに問題が含まれています。ダミー問題は「目新しくて難しい」とされていてできなくても仕方がない「捨て」のような位置づけをされていますが、どれがダミー問題かは永遠に分かりません。だからできなくても他の問題でとればいいと思わせてくれます。逆に言うと自分の習熟度が曖昧でも良いと思わせてくれる一因になっていると思います。

 

またUSCPAは年に1科目を4回受けるチャンスがあり、試験日も自分で決められます。税理士試験のように年に1回、ダメだったらまた来年というシビアな試験ではありません。これも受験生を油断させる一因になっていると思われます。

 

冷静に考えると75%というのはテストで言うと「まぁほぼできたな」というレベルだと思います。センター試験の英語で言うと150点ですよね。150点取れたという事は大きくは外さなかったという手応えかと思います。

 

日本の数学試験の構成は

基礎問題(誰もができないとまずい計算問題)

標準問題(まともに勉強した人なら解ける問題)

発展問題(差を付ける為にしっかりと勉強した人しか解けない問題)

でできています。基礎と標準で65%くらいでしょうか。そして発展問題に全力でトライして全体的に失点して75%に落ち着くという感じですか。要するに全体を通して「よくできている」状態が75点だと思います。

 

75点取れるという事は当該分野を全体を通してよく理解していないと取れません。

 

75%の理解度では50点から70点くらいしか取れないというのは分かっていただけるのではないでしょうか。

 

試験日を自分で決められる、もし落ちても次トライすればいいという状況が得点率75%と習熟度75%を混同させているような気がしてなりません。

 

またUSCPA試験は「簡単」というどこから流れてきたか分からない前評判を鵜呑みにし続けていると理解度が低いまま受けてしまう、「ま、こんなもんで受かるっしょ」という気持ちが不合格を招いてしまうのではないかと思います。

 

今日は自戒をこめて書いてみました。

勉強中は「完璧」を目指して、98%くらいの完成度で本試験に望みたいものです。試験は水物と言われますが、水ものでは済まされない試験料なのでね、完璧にして臨みましょう。