10月27日開催の岩手県で開催される盛岡マラソンにエントリーしました。人生で3度目のフルマラソンです。(那覇・富山・盛岡)
一昨日、イチロー選手が引退会見を行いました。元野球少年の私が最も好きなスポーツ選手です。夜遅くまで起きていたので寝不足になりました。
会見のユーチューブを貼っておきます。
ニュース等は色がつくので是非、生のインタビューを観る事をオススメします。
(私が響いた部分を抜粋)
──子供達にメッセージをお願いします。
シンプルだな。メッセージかー。苦手なのだな、僕が。
野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。
それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、壁に向かっていくことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。いろんなことにトライして。自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。
──イチロー選手の生き様でファンの方に伝わっていたらうれしいということはありますか。
生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。
あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。
だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
──子供の頃からの夢であるプロ野球選手になるという夢を叶えて、今、何を得たと思いますか。
成功かどうかってよくわからないですよね。じゃあどこから成功で、そうじゃないのかって、まったく僕には判断できない。だから成功という言葉は嫌いなんですけど。
メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。
──昨年、マリナーズに戻りましたけれども、その前のマリナーズ時代、「孤独を感じながらプレーをしている」と話していました。その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。
現在はそれはまったくないです。今日の段階でまったくないです。
それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。
孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。
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野球選手という枠を超えて人間として与える影響力の大きさに驚きます。
私なりに感じた事を備忘録的に。
【人との比較ではない】
私は現在米国公認会計士という資格を勉強していますが、どこか日本の公認会計士や税理士に対して負い目を感じている部分がありました。私なりに行き着いた資格なのですが、イチロー選手を見ていてそれを肯定的に捉える事ができました。誰かとの比較ではないということ。NPB(日本プロ野球)からMLB(メジャーリーグ)に行って、誰よりも結果を残してチームメートからも慕われているイチローを見るとどこから出てきたとか関係ないなと。ピートローズがイチローに安打記録を抜かれたときに日本でのヒット加えるのどやねん的なことを言いましたが、そんなの私は全然関係ないなとも感じました。
【イチローももとは普通の人間】
会見の中でも出てくるように普通の人が抱く感情をイチロー選手も抱いているということ。「ストイック」という言葉が先天的な特質や才能という意味合いでメディアで使われていますが、イチロー選手を見ていると積み上げた結果であり、誰もが自分の人生で積み上げる事を忘れたり放棄しなければ、その人なりの高みにいけるという事を感じました。3歳の時におもちゃのバットを持った時から42年間で積み上げた結果が上記の会見というわけですね。
【多くの事はできないかも】
これは私の話なのですが、私はいろんな事をしたいという器用貧乏になりがちな人間だと思っているのですが、イチローですら野球に打ち込んでいます。本田圭介のように選手・監督・経営者という人間もいるので正解というのはないと思うのですが、自分のビジョンというのは描いておいたほうがいいなと感じました。
【実行人間と評論家】
早速、比較してますが、私は実行人間のままでいたいと思いました。自分の人生に真摯に向き合い続ける人間でいたいと思いました。こんなブログ書いてるくらいだから口だけにならないようにしないとね(笑)
【変わってもいい】
イチロー選手は最低50歳までやると宣言していました。イチローの事だから本当にやるんだろうなと思っていましたが、45歳で引退ということになり、全然変わってもいいんだなと思いました。その時は本気でそう思ってたんだから。
【組織って素敵】
私は独立したい!という気持ちがあり、どこか組織に対して良い印象がありませんでした。ただイチロー選手のように野球は一人ではできない事やシアトルマリナーズというチームに所属しながら素晴らしい体験をされているのを見ると自分の考え方が独善的なものかもしれないという事を感じました。会見の中でもイチロー選手は野球は団体スポーツだけど個人でやるものと言っています。
皆さんはイチロー選手の会見をみて何を感じましたか?