今日はネジを袋から出して金属の種類ごとにひたすら分類するという仕事をしました。
間違えると細かいネジの山から間違って入れたネジ達を一本ずつ拾い上げるという地獄で行われるような作業に従事しました。おかげで一目で金属の種類が見分けられるようになりました。時計回りに鉄・アルミ・真鍮・銅・ステンレスです。
時給0円×実働6時間=日給0円のお仕事でした。
鉄くずやに持って行くんですが、いくらになるかなぁ…。
今日の話は当たり前の話なので興味がない方はスルーして下さい。
このひたすらにネジを仕分けする作業、何をやっているかというとエイチマン商店の不良在庫を整理しているんです。売れるものは売って、ダメな商品は廃棄。金属類はお金に換えられるので金属の種類ごとに分けているわけです。アルミとか真鍮は高いのよ。
エイチマン商店は今ほとんど本業の売上がありません。
売上を稼ぐ力が全くないわけです。売上ゼロです。
今やっているネジを分けて売りに行く作業を貸借対照表だけの仕訳でいうと
(話を単純化するために損益科目なしです)
現金100/棚卸資産100
という感じ。ホントは廃棄は売ると雑収入かな?
自営業なので賃金は発生しません。
ただ先日ブログにも書きましたが、他人にお金をお支払することになりました。
これを仕訳で書くと
(現金100/棚卸資産100)
人件費50/現金50
エイチマン商店の総資産は50しかありません。
もう一回お手伝い頂いたら総資産がゼロになります笑
何にもなくなってしまう。
何故そうなるかというとエイチマン商店には売上を稼ぐ力がないので資産が増えないのです。正確に言うと稼ぐ力つまり稼ぐアイデアは今私の頭の中にあるだけで現実化されていません。
皆さんが働かれている会社で総資産がゼロになるなんてことは滅多にないと思います。それは売上が上がるからですよね。
商社の経理部で働いていた私は当時空を見上げてこんなことを考えていました。
「給料いつ上がるんだろうなぁ。ボーナスはいくらもらえるんだろうなぁ」
しばらく同じ事を考えていました。
でもこれは言い換えると
売上のことを考えずに
賃金/現金
という仕訳だけの世界しか考えていないことになります。
そういうやつが一杯いると売上が立たずに資産だけが減っていきます。
お金を払う側からすると、売上を将来立てるために人間にお金を払っている(投資している)と考えます。売上マシンを動かしてくれる、大きくしてくれると期待してお金を払うわけです。反対にお金をもらう側はそのお金を払う側の意図を汲み取らず、「給料あがんねぇかにゃぁ…」と思っているわけです。これではいけません。
売上が立たない総資産100の会社が社員にお金を払わないといけないとなると100の中で考えないといけません。だからなるべく社員には少ない給料を上げたいわけです。でも社員は高い給料が欲しいわけです。売上が立たないのでどこまでいっても100の範囲のゼロサムゲームになります。
しかしここで会社も総資産をもう20増やして120にすれば、会社も10取れるし、社員も10取れます。会社・社員ともに120の事を考えなければ共に繁栄しません。これはどういうことかという売上を稼ぐアイデアを考えて実行するということになります。
管理部門の人間であれば効率的な会社運営をして利益を増やすでもいいでしょう。
100から120にして会社も10もらえて社員も10もらえるというのが理想です。
大きな会社になると売上を稼ぐ大きな損益システムがあるので一社員はそんなことを考えることがないかもしれませんが、根源的な構造は規模の大小はあれど今述べたとおりだと思います。120に自分の力でしないと給料は増えない。
だから会社と自分、WINWINの関係をお互いに考えて、売上を稼ぐアイデアやシナリオを持っておかないとダメですね。大きな会社であればおそらく担当取締役がその辺のアイデアをもって大きな考えでやっていると思います。
このアイデアやシナリオを持っていない経営陣がやっている会社はヤバイと思います。
エイチマン商店は私しかいませんが、精一杯頭を絞って、良質な損益システムを構築してBSを大きくしていきたいと思います。
まだネジ山ほどあるんだけど………………。
しばらくは一人経営者…ではなくネジの仕分け作業員です。
負債がないのが救いだね。